- ワンワールドチケットでは日本への立ち寄り不可。でも、自費でチケットを用意すれば一時帰国できる
- アメリカ西海岸で中断して、ヨーロッパから再開するのは不可
- アジア・オセアニア重視の旅なら、日本に近いアジアの空港で旅行を中断する方法も
- ヨーロッパかアメリカ重視の旅なら、アメリカ西海岸かヨーロッパから一時帰国すると便利
勤め人で長い休みはとりにくいので、2回に分けて世界一周をしたいという人もいるのではないでしょうか。
スターアライアンスは、日本国内の別の空港に立ち寄ることができます。
一方、ワンワールドの世界一周航空券を使って、一時帰国することはできません。
ワンワールドチケットでは日本への立ち寄り不可。でも、自費でチケットを用意すれば一時帰国できる
では、ワンワールドでは必ず1回の旅で世界一周しなくてはならないのでしょうか。いえ、そうではありません。
ワンワールド、スターアライアンスともに有効期間は1年あります。有効期間の1年以内であれば、旅行を2回に分割しても問題ありません。
ワンワールドの場合は、前半最後となる海外空港から日本への帰国便と、日本から海外空港までの出国便のチケットを別途購入すれば、世界一周旅行を前半と後半に2分割できます。
考え方としては、前半最後となる海外空港で、数か月滞在しただけで(実際には日本に帰国していても)、有効期間の1年以内なら、いつフライトしてもかまわないということになります。
前半にAという空港から帰国した場合、後半もAに行き、世界一周ルートに戻るのが基本です。もしAでないB空港を最初の目的地として計画を立てた場合、AからBまで1回移動したとみなされて、最大で16回までのフライトが1つ減ることになります。
アメリカ西海岸で中断して、ヨーロッパから再開するのは不可
ただし、太平洋1回、大西洋1回、ユーラシア大陸1回は横断する必要があるので、たとえばアメリカ西海岸で前半の旅行を中断して、後半はヨーロッパから始める、というのは認められません。アメリカ西海岸で前半の旅行を中断したのなら、後半もアメリカ西海岸に戻り、西海岸からヨーロッパまでの大西洋横断を世界一周チケットで行う必要があります。
ワンワールドの場合、アジア・オセアニア~北米・南米~ヨーロッパ・アフリカの、東西移動はそれぞれ1回ずつに制限されてます。しかし、アジア・オセアニアの南北移動は制限が緩くなっています。この独特なルールがあるため、前半最後・後半最初のA空港をどこにするのか、大きく2つの選択肢が考えられます。
アジア・オセアニア重視の旅なら、日本に近いアジアの空港で旅行を中断する方法も
ワンワールドにはカンタス航空が加盟しています。オーストラリアなどのオセアニアやアジアをじっくり巡るプランを考えている人は、たとえばシンガポールや香港で前半の旅行を中断し、後半もシンガポールか香港から始めるといいかもしれません。
たとえば、
①日本からオーストラリアに飛び、オセアニアを周遊。
②その後、アジアに戻ってアジアを周遊。
③シンガポールか香港で、旅行を中断して、自費で日本に一時帰国。
④日本でしばらく働く。あるいは休養する。
⑥西回りならヨーロッパ→アメリカを周遊して、日本へ帰国。(東回りならアメリカ→ヨーロッパを周遊して日本に帰国。)
というイメージです。
このケースのメリットは、アジアの空港から一時国するので、自費で払う航空券代が安くなることです。
一方デメリットは、後半に、ヨーロッパとアメリカをまとめて訪問することになることです。
ヨーロッパやアメリカよりも、アジア・オセアニアを重視するプランを考えている人は、アジアの空港から一時帰国というこのプランがいいかもしれません。
ヨーロッパかアメリカ重視の旅なら、アメリカ西海岸かヨーロッパから一時帰国すると便利
せっかく世界一周するのだから、比較的近いアジア・オセアニアではなく、北米・南米やヨーロッパ・アフリカを重視したプランを組みたいという人もいると思います。アルくんもそうでした。この場合、旅行を2分割するには、アメリカ西海岸の空港か、ヨーロッパ・中近東の空港で旅行を中断すると便利です。