条件2:アメリカやヨーロッパの空港から途中帰国することはできない
2つめの条件は、一時帰国できるのは、「アジア・オセアニアの空港からだけ」ということ。逆に言うと、アメリカやヨーロッパなどから一時帰国することはできません。
もう少し具体的に書くと、アジア・オセアニアとは、オーストラリア、バングラデュ、ブルネイ、カンボジア、中国、クック諸島、フィジー、仏領ポリネシア、グアム、香港、インド、インドネシア、カザフスタン、キルギスタン、マカオ、マレーシア、モルディブ、マーシャル諸島、ミクロネシア、ミャンマー、ネパール、ニューカレドニア、ニュージーランド、北マリアナ諸島、パキスタン、パラオ、フィリピン、シンガポール、サモア、韓国、スリランカ、台湾、タイ、トンガ、ベトナムを指します。
グアムは含まれていますが、ハワイは圏外。トルコも圏外です。
条件3:フライトの合計マイルは3万9000以下、フライト回数は16回以下に
3つめは、すべてのフライトの合計マイル数が3万9000マイル以下で、総フライト回数は16以下であること。この条件は、別に一時帰国しなくてもスターアライアンスなら必須条件で目新しいものではありません。
ですが、マイルの上限がなければ、日本とオーストラリア、一時帰国して日本とニュージーランド、さらに一時帰国して日本とシンガポールを往復するというプランも成立してしまいます。そこで、飛行距離と飛行回数の上限を守って計画を立てる必要が生じます。
スターアライアンスなら世界一周旅行を3分割も夢ではない
この3つの条件を満たせば、スターアライアンスの場合、世界一周航空券を使って、日本に一時帰国できます。
たとえば、前半は東京(羽田・成田)から東南アジア、オセアニアを周遊し、アジアの空港から関空か中部空港に一時帰国します。数か月は日本で過ごしてから、後半の旅行をヨーロッパとアメリカ周遊でまとめる、というプランを作ることが可能です。
ということは、2分割どころか、3回に分割することも不可能ではありません。
たとえば、1回目の旅行は東京(羽田・成田)から東南アジアへ、そして関空に帰国。2回目の旅行は関空からオーストラリア、ニュージーランドへ、そして中部空港に帰国。3回目の旅行は、中部空港から、ヨーロッパと北米を周遊。最後は東京に帰国というプランも、3万9000マイル以内であれば可能です。
でもアルくんは、スターアライアンスよりも20万円近く安いワンワールドを選んだ
と、ここまでスターアライアンスのメリットを書いておいて急ですが、アルくんは結局、ワンワールドで2分割する旅を選択しました。ここまで読んでくださった方ならお分かりのように、スターアライアンスで分割できるのは、大きく分けるとアジア・オセアニアの旅と、アメリカ・ヨーロッパの旅の2つです。
アルくんは、ヨーロッパの旅と、アメリカの旅を2つに分けたいと考えました。スターアライアンスのルールでは許されていません。
それを実現するためには、結局、自費でアメリカから日本まで(またはヨーロッパから日本まで)の往復便を追加購入する必要があります。それなら、スターアライアンスよりも割安なワンワールドを使おうと考えたのです。
こうして、アルくんはワンワールドでビジネスクラスの世界一周航空券を購入して、前半1か月、後半1か月かけて世界一周旅行を満喫しました。
このときの長い長い旅のメモは、後日詳しく書きたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ランキングに参加しています。皆様の1クリックがブログを続ける励みになります。よろしくお願いいたします↓