アルくんのシンプルライフ

夫婦旅と料理が好きなアルくんが平凡な日常をメモします。

MENU

【旅のメモ7】イタリア4都市 鉄道旅行

ゴールデンウィークイタリア鉄道旅行をしたときのメモです。旅行プランは、↓ここにメモしたように、日本国内での移動時間を参考にしながら訪問都市を選びました↓

鉄道の予約は、すべて日本から、ヨーロッパ専門の鉄道・バス予約サイト「Omio」でポチっと予約しておきました。レイルヨーロッパなどほかのサイトとも価格の比較をしていますが、Omioがいちばん安くて使いやすいです。Omioはこちらです↓

Omio:ヨーロッパ、北米の鉄道・バス・航空券の予約

■旅程表

【復路】東京→ローマ空港

ローマ(1泊)

 ↓ 鉄道

ヴェネツィア(2泊)

 ↓ 鉄道

フィレンツェ(3泊)

 ↓ 鉄道

ナポリ(2泊)

 ↓ 鉄道

ローマ(3泊)

【復路】ローマ空港→東京

旅行初日の4月23日(成田からローマへ)

ゴールデンウィークより少し前倒しで有給休暇をいただきました。上司や同僚の皆さん、ありがとうございます!

成田からローマにアリタリア便で向かいます。↓この画像だけ見て、何かに気づいた人、さすがです。

今どきロシア上空を飛ぶ西側エアラインなんてありません。このときは、シベリア上空を飛んだので、成田からローマまでほぼ直線コースでした。ローマまでの距離は6150マイル(9915キロ))、フライト予定時間は12時間弱でした。

今は、ロシア領空を避けて大きく南回りでフライトするので、2時間くらい多くくらいかかります。(でも、ローマまでのフライトで得られるマイルは6150マイルで、シベリア経由と変わりません。)

しかも、アリタリア航空はコロナ期の2021年10月に経営破綻しました。2024年8月現在、日本とローマを結ぶ直行便は運行されていないそうです。コロナの影響甚大ですね。

というわけで、アルくんたちは、ウクライナ前、アリタリア破綻前、という2つの意味でいい時期にイタリア旅行できました。やはり、旅行は行けるときに行くのがいちばんいいですね。

ローマのフィウミチーノ空港からテルミニ駅までは、レオナルドエクスプレスで32分です。

この日は、イースター(復活祭)で、ローマのあちこちが、キリスト教徒であふれかえっていました。

旅行2日目の4月24日(ローマからベネチアへ)

この日は、昼過ぎの鉄道でローマから鉄道でベネチアに移動します。午前中、バチカン周辺を散策しました。イースターのためか、朝から多くの人がサン・ピエトロ大聖堂前に集まっているのが見えます。

テヴェレ川にかかるサンタンジェロ橋の北、サンタンジェロ城を訪れます。

橋の上に立っている天使像。

サンタンジェロ城と呼ばれていますが、もともとローマ帝国皇帝の墓として作られたものを、要塞としても使った歴史があるそうです。

巨大な蜂?の像がありました。何か意味があるのだと思いますが、よくわかりません。

サンタンジェロ城の頂上には、大天使ミカエル像がそびえています。

テヴェレ川とローマの街並みが見えます。

500mほど東に歩いて、ナヴォーナ広場を訪れました。ベルニーニ作の噴水があります。

電車の時間が近づいてきたので、バスでテルミニ駅に向かいます。

ローマ12:45発の特急でベネチアに移動します。所要時間3時間48分でした。

16時33分、ベネチア駅に到着しました。

駅前の広場。左に黄色いボート乗り場があります。

鉄道駅近くのホテルに荷物を預けて、さっそくベネチアを散策します。

ゴンドラ乗り場です。

ベネチアらしい仮面ですが、果たして誰が買うのでしょうか?

古い街並みのあちらこちらで、聖母子像を見かけました。マリアの象徴である、白いユリをお供えしている人がいるみたいです。

ジェラート。ついつい食べてしまいますね。

リアルト橋に着きました。駅周辺からリアルト橋まで2キロ弱です。

サンマルコ広場まで歩いて、この日はホテルに戻りました。

だんだん日が傾いてきました。

夕陽が差すと、街にいっそう彩りが加わります。

旅行3日目の4月25日(ベネチア散策)

この日は、1日ベネチアを散策します。

毎年4月25日は、ベネチア守護聖人であるサン・マルコの日です。紀元68年4月25日に、聖書の著者である聖マルコがなくなったとされることにちなむ宗教行事と、1945年4月25日にイタリアが独立した時の解放記念日のお祭り、聖マルコの墓の横にはえていたバラが対立していた2家族を結び付けて青年が少女にバラを贈ったという言い伝え、などが混ざり合って、ベネチア特有の祝い方をするそうです。具体的には、4月25日、ベネチアでは男性から女性に1本の赤いバラを贈ります。

2024年4月25日からは、オーバーツーリズム対策として、夏季の週末などにヴェネチアを日帰り訪問する人に対して、1人1日5ユーロの入島税をかけるようになりました。宿泊客は事前に申請すれば課税が免除されるそうです。

旅行メモに戻ります。まず、ヴェネツィア総督の館だったドゥカーレ宮殿を訪れました。

黄金の階段。

豪華な装飾です。

共和国時代のヴェネチアを統治していた評議員が集まった「大評議会の間」。右の大きな壁画が、ティントレット「天国」。世界で一番大きな油絵と言われています。

宮殿の南に海が広がります。

ライオンの口。

宮殿内に裁判所、牢獄までありました。

改めて、塩野七生さんがベネチアの盛衰を描いた「海の都の物語」を読み返したくなりました。

続いて、ドゥカーレ宮殿に隣接するサンマルコ寺院へと思ったのですが、祝日のためか入場できません。

そこで、サンマルコ広場にあるコッレール博物館を訪れました。

こちらも立派な建物です。

コッレール博物館のベランダからサンマルコ広場をみたところ。正面がサンマルコ大聖堂と鐘楼が見えます。

鐘楼の右、日陰になっているところに、キャサリン・ヘップバーン主演「旅情」の舞台となったカフェ・フローリアン(1720年創業)があります。

続いて、アカデミア美術館を訪れます。

ティツィアーノ、ティントレットなどイタリア絵画がたくさん展示されています。

船に乗って、サンマルコ広場の南西対岸にあるサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会へ。デッラ・サルーテは「健康」です。

美しいクーポラが目を引きます。



続いて、カ・レッツォーニコ(レッツォーニコ宮殿)へ。かつてティッツィアーノがアトリエを構えていた場所に、18世紀に建てられたバロック様式の館で、18世紀の美術品や調度品などが展示される博物館となっています。

カ・レッツォーニコは運河に面しています。

このあたりの屋敷にはゴンドラの船着き場が。

街をさまよっていたら、ガラクタ含む小物を売る店がありました。

夕方、ゴンドラにのりました。漕ぎ手はアントニー氏43歳。

30分かけて、カサノバの家、リアルト橋などを巡ってくれました。

ありがとう、アントニーさん。

旅行4日目の4月26日(ベネチアからフィレンツェへ)

この日は、午後14時27分発の電車でベネチアからフィレンツェに移動します。その前に、前日、入場できなかったサンマルコ寺院を訪れます。

内部はモザイク画で埋め尽くされています。

階段をのぼります。

サンマルコ寺院のバルコニーに展示されている4頭の馬像。

バルコニーから東を見たサンマルコ広場

バルコニーから南を見た小広場。

まだ少し時間があったので、水上バスのヴァボレットに乗ってみました。

サンマルコ広場から、リアルト橋の北にあるカ・ドーロまで乗ります。

カ・ドーロ(黄金の館)から歩いてホテルまで戻ります。

イタリア国鉄ベネチアからフィレンツェへ。所要時間2時間弱でした。

フィレンツェ駅に到着しました。

この時は、少し背伸びをして、ルネサンス期からあるメディチ家の邸宅を改装したホテルを選びました。

部屋も内装もおしゃれで落ち着くホテルです。

ホテルに荷物をおいて、フィレンツェを散策します。このレプッブリカ(共和国)広場を街歩きの拠点にしました。カルーセルのあるにぎやかな広場です。

 

レプッブリカ広場から南に進み、シニョリーア広場へ。フィレンツェ共和国政庁舎として使われたヴェッキオ宮があります。

ミケランジェロダヴィデ」のレプリカ↓

この時は、特定の日に限り、フィレンツェの美術館が夜間(19時から22時30分)だけ無料で開放されていました。そのことを事前に調べていたので、この日の夜は美術館巡りをします。この無料開放制度はたびたび変更されているみたいです。

フィレンツェ 美術館 夜間無料開放(Firenze Musei Ingresso serale gratuito)」として検索すると運がよければヒットするかもしれません。

この時は、19時05分にサンマルコ修道院、19時30分にアカデミア美術館、20時10分にウフィッツィ美術館、21時50分にメディチ家礼拝堂を回り、22時30分、ホテルに戻りました。忙しい夜になりました。

まずサンマルコ修道院に向かいます。

修道院の回廊

サン・マルコ美術館の階段を2階に登ったところにフラ・アンジェリコ「受胎告知」が展示されています。が、撮影できませんでした。

続いて、ウフィッツィ美術館へ。ここも撮影禁止です。

大勢の美術品好きが集まっていました。

⇒次のページへ

旅行5日目の4月27日(フィレンツェ散策)

翌朝のホテル朝食会場。

美味しかったです。

この日は1日フィレンツェを散策します。ベッキオ宮殿、ピッティ宮殿、ウフィッツィ美術館、サンタマリア・デル・フィオーレを訪れます。

まず、シニョリーア広場のヴェッキオ宮へ。共和国時代に市民会議が開かれた「五百人広間」です↓

ウフィッツィ美術館の窓から見たヴェッキオ橋↓

橋を渡って南のピッティ宮に向かいます。

金銀細工師のチェッリーニ像。橋の上は貴金属店、宝石店が並びます。

ピッティ宮のパラティーナ美術館

豪華な宮殿でした。

ヴェッキオ橋の北に戻り、予約しておいたウフィッツィ美術館へ。廊下だけ撮影してしまいました。

ランツィの回廊屋上から見たドゥオーモ。これからドゥオーモを訪れます。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ。華やかな建物です。

巨大です。

これからクーポラに上ります。

450段くらい石段を上ります。

近づいてきました。

最後の出口。ここが混んでいました。

すばらしい見晴らしです。「冷静と情熱のあいだ」を思い出します。

混雑を避けて午後5時過ぎにクーポラに上りました。

旅行6日目の4月28日(フィレンツェ散策)

この日も1日フィレンツェを散策します。

アルノ川南岸西方向にある、サンタマリア・デル・カルミネ教会(ブランカッチ礼拝堂)に向かいます。

ブランカッチ礼拝堂。フレスコ画全体のテーマは、聖ペテロの生涯で、↓写真左にマザッチョ「アダムとイブの楽園追放」があります。

楽園追放の対面にはマゾリーノ「原罪」。

続いて街の東方向にあるサンタ・クローチェ教会へ。道が広いところではバスも見かけます。

サンタ・クローチェ教会には、ミケランジェロガリレオなどの墓があります。

内部は広々としています。

ガリレオのお墓です。

ミケランジェロのお墓です。

続いて街の中心部に戻り、ドゥオモ隣にあるサンジョヴァンニ洗礼堂へ。

天国の門」のレプリカがあります。

天井はモザイク画になっています。

神を信じない人はこうなる、と人々に説いたのでしょう↓

続いてメディチ・リッカルディ宮へ。


メディチ家が暮らしていた宮殿です。

旅行7日目の4月29日(フィレンツェからナポリへ)

この日は10時10分発の電車でナポリへ向かいます。

朝、メディチ家・礼拝堂の北にある中央市場を訪れました。バルサミコ酢やスタークラスコなどイタリア食材のお土産を買い込みます。

フィレンツェからナポリまでちょうど3時間でした。

ナポリ駅近くのホテルに荷物を預けて、バスで卵城(カスレル・デローヴォ)へ向かいます。サンタルチア港に突き出た要塞で、12世紀に建てられたそうです。

城のはるか東に、紀元79年の大噴火でポンペイを火山灰でしまったヴェスヴィオ火山が見えます。

サンタルチア港。景勝地です。

ヌオーヴォ城。ナポリ王の居城でした。

アーケード街のガレルア・ウンベルト1世。

麓の駅からフニコラーレ(ケーブルカー)でヴォロメの丘に登りました。

眼下に先ほどに卵城が見えます。

適当に階段を下りれば元の場所に戻れると甘く考えていたのですが、道に迷ってしまいました。フィリピンからイタリアにきていたノーマンさんに道案内してもらい、何とか下山できました。

鉄道でナポリ駅に戻りホテルに帰りました。ノーマンさんありがとうございました。

旅行8日目の4月30日(ナポリポンペイ散策)

この日は、鉄道とバスを乗り継いでアマルフィを訪れる予定でした。

まず鉄道で東にむかい、サレルノ駅へ。そこでバスに乗り換えます。

バスは快調に海岸沿いを走っていたのですが・・・

なんと交通事故で動けなくなりました。

こういうとき、2人だけの個人旅行は便利です。アマルフィはあきらめて、2つめの候補だったポンペイに向かうことにしました。バスを乗り換えます。

ポンペイ遺跡へはポンペイ駅から歩いてすぎ近くです。

小雨交じりの天気でした。最初からポンペイにきていたほうがよかったかも。

古代の車輪でできたと思われる轍(轍)が、今も石畳に残っています。

降り積もった火山灰に残っていた空間から、ポンペイ市民の姿を再現した模型があります。

保存状態のよい壁画も残っています。

今も、発掘は続けられているようです。

旅行9日目の5月1日(ナポリからローマへ)

この日は、14時35分発の電車でナポリからローマに向かいます。

午前中、ナポリ市街を散策しました。海産物が豊かな土地です。

タコも食べるみたいです。

街角に聖母子像がまつられていました。

赤い液体のようなものを使ってミサをしていました。

教会のことは詳しくありませんが、装飾が派手なように感じます。

パスタ屋さん

14時35分発の電車でナポリからローマに向かいます。

ナポリからローマまで、わずか1時間07分でした。

ローマテルミニ駅近くのホテルに荷物を置いて、ローマを散策します。

地下鉄レプッブリカ駅近くのサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会を訪れました。

もともと古代ローマの浴場があった場所に建てられた教会です。

パイプオルガンの演奏をしていました。荘厳な音が響きます。

地下鉄に2駅乗ってフラミニオ駅へ。オベリスクの立つポポロ広場を訪れました。

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

 

旅行10日目の5月2日(ローマ散策)

この日は予約してあるバチカン美術館を訪れます。朝8時30分からです。

地下鉄でバチカン北のオッタヴィアーノ駅へ。そこからバチカン美術館を目指します。

すでに行列ができていました。

ここから入場します。

長い廊下でした。

バチカン美術館とひとくくりにしていますが、グレゴリアーノ美術館、ピオ・クレメンティーノ美術館、システィナ礼拝堂、絵画館など複数の美術館からなる複合体になっています。

グレゴリアーノ美術館に古代エジプトの収集品があります。

彫像もたくさんあります。

システィナ礼拝堂など撮影できない部屋も含めて堪能しました。この螺旋通路を降りて出口に向かいます。

ここが出口です。

サンピエトロ大聖堂

バスでフォロロマーノ方面に向かいます。

カンピドーリオ広場にあるローマ市庁舎↓

ローマの建国神話に出てくるロームルスとレムスと狼像↓

カンピドーリオから東に歩いてフォロロマーノにおります。

さらにフォロロマーノの東にあるコロッセオ

よく残っているものです。

コロッセオからホテルのあるテルミニまで地下鉄で戻りました。

旅行11日目の5月3日(ローマ散策)

この日はまだ行っていないローマ名所を訪れます。

まず地下鉄オッタビアーノ駅から歩いてサンピエトロ大聖堂へ。

ペテロさんの右足を何度も触らせていただきました。良いことがありますように。

ミケランジェロピエタ

さすがというしかない荘厳さです。

観光客多いです。

続いてトレヴィの泉へ。

すぐ南にあるパンテオン

118年にハドリアヌス帝が立て直した建造物とは思えないほど立派です。

続いてローマの北に広がるボルゲーゼ公園へ。ボルゲーゼ美術館を訪れます。

ボルゲーゼ美術館。ベルニーニ作「アポロンとダフネ」など美しい彫像があります。

旅行12日目の5月4日(ローマから成田へ)

この日は午後1時40分発のアリタリア航空で成田に帰ります。

出発までローマでお買い物を楽しみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

■旅行費用概算(2人分)

航空券 1人12.3万円×2人=24・7万円

鉄道 2人で6.3万円

ホテル 11泊で11.7万円

小計 42.7万円(食費、入場料、お土産代などを除く)