ビジネスクラスの良さはいくつかありますが、
・出発前は、ビジネスクラス用ラウンジでくつろいだり飲食できる。
・座席が広くて、夜中はフラットになるので快眠できる。
・食事やドリンクサービスがいい。
の3つがとくに魅力です。
ラウンジには、食事やドリンク(ノンアルコール、アルコール)だけでなく、シャワー設備や仮眠室などが用意されていることもあります。空港トランジットで待ち時間が長い時には、シャワーを浴びてリフレッシュすることもできます。
- ワンワールドならビジネスクラス92万円、エコノミークラス48万円
- 世界の航空会社は3大グループに分かれて業務提携
- 1フライト当たり2万円ちょっとでアメリカやヨーロッパに飛べる!?
- ワンワールドは、料金体系が少し割安。スペインやモロッコを巡る旅にはお勧め
- スターアライアンスは、全世界で路線が充実。アフリカや南米でも利便性高い
- スカイチームは2024年7月現在世界一周航空券の取り扱いを停止
座席が広くてフラットになること、食事やドリンクが美味しいことは、ブログなどでもよく目にします。ビジネスクラスでも、アメリカ国内路線は大したことはありませんが、太平洋横断、大西洋横断、ユーラシア大陸横断などの長距離路線は、機内で過ごす時間も長いのでビジネスクラスに搭乗してよかったなと何度も感じました。
ワンワールドならビジネスクラス92万円、エコノミークラス48万円
アルくん夫婦が世界一周旅行をしたのは、2023年の春と夏です。春に1カ月、夏に1カ月。途中日本で1カ月働いたため、春と夏の2回に分けて旅行しました。
そのとき実際に払った世界一周航空券の料金は、基本料金78万0400円、サーチャージや空港諸税13万6950円の合計91万7350円でした。これは、ワンワールドのビジネスクラス航空券(4大陸)です。
ワンワールドの世界一周航空券、エコノミーなら33万5000円で16回も搭乗できる。1フライト当たり2万円強で超お買い得 - アルくんのシンプルライフ
ワンワールドのビジネスクラス 世界一周航空券はスターアライアンスよりも約20万円安くて驚いた - アルくんのシンプルライフ
で詳しく書いていますが、世界一周航空券は世界の航空会社が旅行好きの人に与えてくれたプレゼントのようなもので、とにかくお値打ちです。
世界の航空会社は3大グループに分かれて業務提携
ここでは、ワンワールドか、スターアライアンスのどちらにするかで悩んでいる人が、重視すべきポイントについてメモします。
世界には、大小合わせて1000以上もの航空会社があると言われています。その中でも、頻繁に国と国をつないでフライトしている航空会社は100くらいでしょうか。
これだけ多いと、当然、航空会社同士の競争が激しくなります。たとえば、ニューヨーク~ロンドンのように旅客数が多い路線に数多くの航空会社が路線を開設しようとして、過当競争が起きるかもしれません。
過度な競争は、経営環境を悪化させます。実際、航空会社の経営状態は安定していないことが多く、日本航空(2010年会社更生法適用の後、再生)、パンアメリカン航空(1991年連邦破産法適用)、ノースウエスト航空(2010年デルタ航空と経営統合)、コンチネンタル航空(2012年ユナイテッド航空と統合)などのように、破綻や統合を繰り返しています。最近でも、イタリアのアリタリア航空が経営悪化でエティハド航空傘下になったあと、2021年に国有化されました。
このような過当競争を避けるために、世界の航空会社は大きく3つのグループに分かれて業務提携(アライアンス)をしています。人気路線は共同運航便(コードシェア便)で運行するなどして、互いに利益がでるよう協力しているのです。
このあたりの事情は、コンテナ船を運航している海運会社と似ています。海運会社は、ザ・アライアンスや、オーシャンアライアンスのような海運同盟を結んでいます。
前置きが長くなりましたが、世界一周航空券は、アライアンスに加盟している航空会社の飛行機を乗り継いで世界一周することができるチケットのことです。かつては、パンアメリカン航空1社だけで世界一周路線を運航していた時代もありました。現在では、航空会社が地域ごとに棲み分けているため、アライアンスとして世界一周チケットを提供しているというわけです。
1フライト当たり2万円ちょっとでアメリカやヨーロッパに飛べる!?
3つのアライアンスとは、
ワンワールド(日本航空、アメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック航空、カンタス航空など)、
スターアライアンス(全日空、ユナイテッド航空、、ルフトハンザ航空、シンガポール航空、ニュージーランド航空など)、
スカイチーム(デルタ航空、エールフランス、KLMオランダ航空、大韓航空、ベトナム航空など)の3つです。
世界一周航空券の魅力は何といっても割安なこと。いちばん安い例をあげると、ワンワールドのエコノミークラス・3大陸は、1人33万5000円が基本料金。この価格で最大16回まで飛行機に搭乗できます! 基本料金は1フライト当たりにすると、33万5000円÷16回=2万0938円となります。この基本料金のほかに、出国税や燃油サーチャージが加算されますが、1フライト当たり2万円強の価格でアメリカやヨーロッパまでフライトできるなんて、お得ですよね。
ワンワールドやスターアライアンスという会社があって、その会社から直接チケットを購入するわけではありません。旅程の第1区間を運行している航空会社が、アライアンスに加盟する航空会社の代表として、世界一周旅行チケットを発券する仕組みになっています。ですから、たとえば日本航空や全日空に、世界一周旅行チケットを専用に販売する窓口はありません。
ワンワールドは、料金体系が少し割安。スペインやモロッコを巡る旅にはお勧め
ワンワールドは一覧表にあるとおり、世界の航空会社13社で構成されているアライアンスです。日本人になじみがあるのは、日本航空、アメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック航空、カンタス航空などでしょう。
表にはアラスカ航空子会社であるハワイアン航空も書き加えてあります。
・料金体系がスターアライアンスよりも割安
・スペインやモロッコ方面、オーストラリア方面、イギリス国内などに強い
・ハワイアン航空が使えるのでハワイ島、マウイ島などへのフライトが便利
・日本航空のマイルがたまる
・南米路線が弱い。アフリカはロイヤル・エアモロッコ1社だけ
・世界一周中に、日本に一時帰国できない(ただし、自費で帰国するのは自由)
・予約システムが旧式で使いにくい