アルくんのシンプルライフ

夫婦旅と料理が好きなアルくんが平凡な日常をメモします。

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【旅のメモ3】南仏ニース・プロヴァンスとモンブランのレンタカー旅

南仏プロヴァンスに移住したイギリス人作家のピーター・メイルが書いた『南仏プロヴァンスの12カ月』を読んで、「ああプロヴァンスに行ってみたい」と思った人、多いのではないでしょうか。アルくんも、まさにその一人でした。

日本では1993年1月に発売された『南仏プロヴァンスの12カ月』。単行本の帯には「ほんとうの生活、生きる歓びとは!?」と書いてあります。その後、日本でもスローライフという言葉が広がりましたが、この本はその先駆け的な存在の著作でした。

でもプロヴァンスは交通の便が悪いです。なかなか訪れることができずにいたのですが、思い切ってレンタカーで巡ることにしました。それなら南仏のニース、モナコ、カンヌやアルプス最高峰・モンブランのあるシャモニーもセットで回ろうとプランニングしたのかこの旅行です。メモにまとめてみます。

コースはこんな基準で選んでみました↓↓

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【往路】東京→ニース空港

 ↓ レンタカー

ニース レンタカーでモナコ、カンヌ、アンティーブなど周遊(3泊)

 ↓ レンタカー

エクサンプロヴァンス経由でプロヴァンスのいなか町・ルールマランへ(2泊)

 ↓ レンタカー

シャモニーモンブラン(2泊)

 ↓ レンタカー

【復路】ジュネーブ空港

旅行初日の4月27日(成田空港発)

エミレーツ航空でドバイ経由 ニースに向かいます。

旅行2日目の4月28日(~ニース空港着、ニース泊)

午後2時、ニース空港に到着。ターミナルの向かいにあるレンタカー店に向かいます。

ヨーロッパのレンタカーは、オートマではなくマニュアルミッションが多いので要注意です。借りることになったのは、BMWでした。

これから1週間、無事故でいられますように!! ニース空港からロスチャイルド家の別荘であるサン・ジャン・カップ・フェラに向かいます。

お庭から青い地中海が一望できます。

大富豪・ロスチャイルド家の別荘で一般公開されているのは珍しいのだそうです。

別荘のカフェで一服してから、ホテルのあるニース市街に入ります。

今日からここに3泊します。民泊です。オーナーはフランスの地銀を退職した人でした。

旅行3日目の4月29日(レンタカーでカンヌ、アンティーブへ、ニース泊)

早朝のニース海岸、プロムナード・デ・ザングレ。ニースの代名詞ともいえるこの遊歩道は7kmあります。バカンスシーズンではないので、ゆったりと人々が歩いています。ニースのビーチは、砂ではなく小石を敷き詰めたようなビーチになっています。歩くと痛いです。でも、砂浜よりも海岸の透明度が高くなるのだそうです。

ニース市街から、レンタカーで西へ向かいます。万一、レンタカーのカーナビが使いにくいものだと、今回のレンタカー旅は成り立ちません。そこで、アメリカで買ったガルミンを持参しました。レンタカーのカーナビも、悪くなさそうなので、カーナビを2つ使ってみることにしました。

まず、カンヌを訪れました。港にはヨットが停泊しています。

カンヌ映画祭でおなじみの会場パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ(Palais des Festivals et des Congrès)に向かいます。スターが立ち並ぶこの階段で記念撮影をしている人がたくさんいました。

ハリウッドや香港のように、映画スターたちの手形が並んでいます。

カンヌの広場にあったルーセル。なぜか、ヨーロッパあちこちで見かけます。

カンヌ近くの海岸。ここはきれいな砂浜になっていました。まわりを岩に挟まれた海岸やギリシャにはヌーディストビーチが点在します。

続いてレンタカーで、アンティーを訪れました。マルシェです。おいしそう。

フランスの中でもとくに南仏は野菜や果物、肉類などの農産物が美味しい気がします。マルシェでてきとうに頼んだラズベリーやメロン、野菜が甘くてびっくりすることがあります。

アンティーブには晩年のピカソがアトリエとして使っていたお城が残っていて、ピカソ美術館として公開されています。

城から見えるこの地中海をピカソも眺めたことでしょう。

アンティーブのレストランを予約しておきました。ランチをいただきました。

農産物が美味しいからでしょうか、南仏では何を食べてもおいしく感じます。

午後は山あいにあるサン・ポール・ド・ヴァンスを訪れます。アンティーブから北に14キロほどのところに位置します。

サン・ポール・ド・ヴァンスは、コートダジュール地方の小高い丘の上につくられた静かな村です。岩の上に作られた鷲の巣のように見えるので、「鷲(わし)の巣村」と呼ばれています。多くの芸術家がこの村に集まり、画家のマルク・シャガールは20年ほどここで生活したそうです。

迷路のような小径をゆっくりと歩きます。全体が街全体がテーマパークのようです

「鷲(わし)の巣村」の中ではここサン・ポール・ド・ヴァンスと、翌日に訪れるエズ、そしてグルトンがとくに美しい村として有名です。

夕方、ニース市街に戻りました。

駐車場が狭いので、慣れない左ハンドルに一苦労でした。

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旅行4日目の4月30日(レンタカーでモナコ、エズなどへ、ニース泊)

この日はニースから東をあちこち巡ります。まず朝いちばんで鷲(わし)の巣村・エズに向かいました。9時前に到着。駐車場の係員がいなかったので、無料で駐車できてしまいました。

丘のふもとに駐車して、頂上まで坂道を登ります。

頂上は有料の植物園になっています。

ここは海が間近に迫っているので、紺碧の地中海が印象的でした。朝、訪れてちょっと得した気分です。

レンタカーに戻り、続いてモナコに向かいます。↓写真中央にF1で使う観客席と、船の係留所が見えます。

モナコ大聖堂モナコ王妃だったグレース・ケリーもここに眠っています。

モナコ大聖堂内部

モナコの海はどこまでも濃いブルーでした。

夕方、ニースに戻りニース旧市街を散策しました。

旅行5日目の5月1日(レンタカーでエクサンプロヴァンス経由ルールマランへ、ルールマラン泊)

この日は、ニースからプロヴァンスの小さな村・ルールマランまでドライブします。高速道路があるところは高速を使います。

途中、エクサンプロヴァンスに立ち寄りました。広場にあるフレンチ料理店でランチをいただきました。この店は、何年か後に再訪することになります。

エクサンプロヴァンスでもマルシェを開いていました。

野菜、果物、花などの農作物や、ジャム、サラミなどの加工食品、古着などを売っています。マルシェは楽しいです。

ニースからエクサンプロヴァンス経由でルールマランまで、290kmほどのドライブでした。

フランスでは地方の美しい村の観光価値を高める目的で1982年「フランスの最も美しい村」協会が設立され、人口2000人以下のステキな村をリストアップしています。フランス全土に168の最も美しい村があります。ルールマランもその最も美しい村の1つに選ばれています。

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ルールマランでは、古民家風の建物を改築したアパートに投宿しました。ブッキングドットコムでも、かなり人気のある宿でした。

マルシェで買った食材を並べただけですが、なんだかおいしそうです。

古い建物を大事につかっていました。

ルールマランの夜景。美しい村でした。

旅行6日目の5月2日(レンタカーでプロヴァンスをあちこち散策、ルールマラン泊)

明け方、窓の外で思い思いにさえずる小鳥たちの声で目を覚ましました

日本では聞いたことのない鳴き声です。

宿の備品を使わせてもらって朝のコーヒーを入れました。上下2つに分かれている金属製容器の中央部にコーヒー豆、下に水を入れます。

上下をくるくる回して接合し、火にかけると水が下から上に上がってコーヒーができる仕組みでした。古民家ですがオーナーがリフォームしてIHを入れていました。

コーヒーの出来上がりです。

この日は、宿泊先のルールマランから、ゴルド、サン・レミ・ド・プロヴァンス、レ・ボー・ド・プロヴァンス、ボニューなど憧れのプロヴァンスを散策します

↓この地図の東西でおよそ15km。この地域は、プロヴァンスのなかでもリュベロンという自然豊かな地域で、まさに「南仏プロヴァンスの12カ月」の舞台となったエリアです。(地域の中心都市カバイヨン、アヴィニョン、エクサンプロヴァンスは場所だけ図示しました)

朝いちばんで、宿のあるルールマランから観光地・ゴルドに向かいました。

ゴルドも丘の上に創られた鷲の巣村です。街の中も美しく整っているのですが、隣の丘の上から見たこの角度の写真をよく目にします。

ゴルドもフランスで最も美しい村の1つです。

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ゴルドの公園とネコ。

続いて、サン・レミ・ド・プロヴァンスのマルシェを訪れます。マルシェは1つの街で週に1回~数回 定期的に開かれています。あらかじめ開催日を調べておきました。

手作りのサラミです。種類が多くて違いがわかりません。

甘~いヌガー。ピスタチオ入りを売っていました。

続いて丘の上にあるレ・ボー・ド・プロヴァンスを訪れました。岩の上に、古い城塞跡が残っています。アルミニウムの原料であるボーキサイトはこの町の名に由来するのだとか。レ・ボー・ド・プロヴァンス「フランスの最も美しい村」の1つです。

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レ・ボー・ド・プロヴァンスでランチをいただきました。野菜たっぷりです。

街外れにある石切り場の跡地で、プロジェクターを使った光のアートを見ました。

ショーが終わると、元の石切り場跡に戻ります。よく考えたものです。

宿のあるルールマランに戻る道すがら、ボニューの街を訪れました。丘の上から、プロヴァンスの平地を見渡せて、忘れられない景色になりました。

白い並木道ではときどき車を降りて、景色を楽しみながら宿に戻りました。

旅行7日目の5月3日(レンタカーでプロヴァンスからシャモニーモンブランへ、シャモニーモンブラン泊)

この日はプロヴァンスから北上し、シャモニーモンブランまで300キロほどドライブします。

朝、リル・シュル・ラ・ソルギュに立ち寄りました。水の豊かな街で、街のあちこちで大きな水車を見かけました。

途中、ドライブインで休みながら運転を続けます。

グルノーブルの街を経由します。

午後、モンブラン観光の拠点となるシャモニーモンブランに到着しました。

旅行8日目の5月4日(モンブランのエギーユ・ドゥ・ミディ展望台へ、シャモニーモンブラン泊)

この日はいよいよモンブランが見えるエギーユ・ドゥ・ミディ展望台に登ります。

ふもとから大型のロープウェイで登っていきます。春スキーを楽しむ人が大勢いました。

天気は晴れたり、曇ったりのまずまずでした。

ロープウェイを乗り継いで、エギーユ・ドゥ・ミディを目指します。

3842mの標高だそうです。

午後はエギーユ・ドゥ・ミディ展望台から降りて、別の登山電車でモンタンベール展望台を目指します。

山から流れ下る氷河が見えます。この展望台から氷河まで下ることもできます。

少し余力を残して、麓の街・シャモニーモンブランを散策しました。

旅行9日目の5月5日(レンタカーでシャモニーからジュネーブ空港へ

この日は、シャモニーモンブランからジュネーブ空港に移動して、レンタカーを返却します。アルプスの白頂が見送ってくれ・・たような気になりました。

名残惜しいけど先を急ぎます。

早めについたのでジュネーブレマン湖でお茶しました。

ジュネーブ空港にはフランス側とスイス側の入り口があります。少し迷ったけど無事、フランス側から空港駐車場に入り、レンタカーを返却できました。

旅行10日目の5月6日(成田空港着)

いつものことながら、あっという間の10日間でした。

長いメモになってしまいました。最後までお読みいただきありがとうございました。

■旅行費用概算(2人分)

航空券 往復12.3万円×2人=24.6万円

レンタカー 6.5万円

ホテル 7泊で 9.2万円

小計 40.3万円(食費、入場料、お土産代などを除く)