アルくんのシンプルライフ

夫婦旅と料理が好きなアルくんが平凡な日常をメモします。

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【旅のメモ2b】アルプス観光とロマンチック街道(ドイツ編)

【旅のメモ2b】ということで、ドイツ・ロマンチック街道を中心にメモをまとめています。最初にまとめると、ロマンチックな「看板」が多い街道でした。

 

このときの旅行の前半はこちらにメモしてあります↓

arukun109.com

今回は後半のドイツ編をメモしています。フランクフルト~ロマンチック街道~ミュンヘンのところです。

■旅程表(後半)

ユングフラウヨッホ観光 ヴェンゲン

 ↓ 鉄道

フランクフルト 2泊

 ↓ バス

ロマンチック街道 ローテンブルク1泊

 ↓ バス

ミュンヘン 3泊

【復路】ミュンヘン空港→東京

旅行6日目の7月9日(ヴェンゲンからフランクフルトへ移動 5時間半)

4連泊したヴェンゲンのエーデルワイスホテルに別れを告げ、朝8時33分発の電車で下山、ラウターブルンネン、インターラーケン経由でフランクフルトに向かいます。

電車が少し遅れたものの午後3時過ぎにフランクフルト到着。およそ6時間半の鉄道旅でした。

フランクフルトは金融の中心街でヨーロッパ中央銀行があります。

自然豊かなスイス山岳地帯と比べると、大都会です。ルフトハンザ航空の拠点、文豪ゲーテの生まれた街としても知られています。それでもフランクフルトの人口は70万人程度と多くありません。街の中心には中世の建物が残るレーマー広場があります。

旅行7日目の7月10日(フランクフルト観光、シュテーデル美術館など)

フランクフルトを訪ねたのはおよそ10年ぶり。前回は寝不足なのにオペラを鑑賞して爆睡してしまいました。今回は、翌日からのロマンチック街道旅に備えて、のんびりと街を散策します。

まず向かったのが、バルメンガルテンという植物園です。数多くの植物がたいせつに育てられていて、温室も充実していました。

続いて、ゼンケンベルク自然博物館へ。恐竜の展示が充実していました。

続いてシュテーデル美術館へ。銀行家シュテーデルによって設立された美術館です。赤や青の鮮やかな色彩の壁に、名画が展示されています。

美術館のカフェで昼食をとりました。ここはお値打ちで美味しかったです。

午後は、レーマー広場のカイザールを訪れました。神聖ローマ帝国の歴代皇帝肖像画が展示されています。

さらに、Uバーンにのってフランクフルト動物園へ。展示に工夫があって楽しめます。海外の動物園は、動物よりも来場者や施設を見るのが面白いです。

この日はフランクフルトを散策し、夕食に中華料理を食べました。明日はロマンチック街道のバスを予約してあります。

旅行8日目の7月11日(フランクフルトからローテンブルクまでバス移動)

ロマンチック街道はドイツ南西部の古い街並みをつなぐ観光名所です。古都ヴュルツブルクから、中世の面影を残すローテンブルク古代ローマ期に創られたアウクスブルク、そしてアルプスの麓に位置するフュッセンまで焼く350kmのコースです。

 

このうち、フランクフルトからミュンヘンフュッセンまでの区間で定期観光バスのヨーロッパバスが運行されています。ヨーロッパバスのパンフレットに文字を入れてみました↓

さて、朝8時にフランクフルト中央駅バス停を出発するバスに乗り込みました。

バスは途中、ヴュルツブルクで15分停車、ヴァイカースハイムで15分停車、ローテンブルクで45分停車、ディンケルスビュールで15分停車、ネルトリンゲンで15分停車、アウクスブルクで20分停車して、17時50分ミュンヘンのバスターミナルに到着します。ミュンヘンからさらに、ヴィース教会、ホーエンシュヴァンガウ、フュッセンまで2時間ほどで到着します。

このバスに乗っているだけで街を訪れることはできます。が、美しいローテンブルクをもっと時間をかけて観光したいので、この日はローテンブルクで下車して宿泊。翌日にローテンブルクから再びヨーロッパバスに乗るスケジュールにしました。

 

ヴュルツブルクに到着しました。ガイドさんの案内で歩いてレジデンツへ↓ 

大司教の宮殿として建てられたもので世界遺産に登録されています。

続いてバスはヴァイカースハイムの街で停車します。バス到着に合わせて、中世風の衣装をつけたガイドさんが見どころを案内してくれました。

こちらは地元の子どもたち。コスチュームなのか、普段着なのか、不明です。

ヴィスカースハイム城の騎士の間・リッターザール。

中世に迷い込んだような街でした。

そしてバスは昼頃に、中世の街・ローテンブルクに到着しました。ここで下車して1泊します。

ドイツには「●●川の■■」という地名が多いですが、ここローテンブルクも正式名称は「タウバー川の上方にあるローテンブルク」で、タウバー川近くの高台にあります。

中世都市だけあって、周囲は城壁で囲まれています。

壁の外側の斜面にはブドウ畑が広がります。

ローテンブルク周辺は、ビンの形が独特なフランケンワインが名産です。フルーティーな白ワインです。

いきなりワインについて書いてしまいました。ホテルに荷物を預けて、町の中心にあるマルクト広場にやってきました。

正面の建物には仕掛け時計があり、毎時00分に人形がジョッキに入ったワインを飲み干します。1631年、ドイツの宗教戦争である三十年戦争のとき、ローテンブルクを包囲したカトリック軍の将軍が、もしこの大ジョッキを一気に飲み干す者がいれば市民の処刑はやめよう、と言ったのだとか。当時の市長が見事にワインジョッキを飲み干して街の人々を救った、めでたしめでたし。というお話が伝わっています。

英雄となった市長はその後3日寝込んだそうです。ローテンブルクはワイン抜きには語れない街のようです。マルクト広場の一角にある老舗レストランでランチをいただきました。

16世紀の建物で、店内には鹿のつのが飾られていました。

ローテンブルクの南に位置するコボルツェラー門と街並み。絵になる撮影スポットです。

ローテンブルクにあるヤコブ教会は明るい装飾のプロテスタント教会です。

彫刻家・リーメンシュナイダーの傑作とされる聖血の祭壇があります。↓は最後の晩餐の場面です。

ローテンブルクでも、装飾された看板を数多く見かけました。いくつか写真を残してみます。

GASTHOFはレストラン付きホテルです。

 


ホテル以外は何のお店なのかわかりませんが、それぞれ工夫してあって興味深いです。狭い街ですが、あちこち散策して、夕方ホテルに戻りました。

旅行9日目の7月12日(ローテンブルクからミュンヘンへバス移動)

この日は、昼過ぎのバスでローテンブルクからミュンヘンまで移動します。午前中は中世の街をあちこち歩いて回りました。

街を訪れたのは7月でしたが、クリスマスオーナメントを扱うお店がありました。12月には、にぎやかなことでしょう。

中世犯罪博物館という、風変わりな博物館がありました。

全体におどろおどろしい雰囲気です。東京・駿河台の明治大学博物館刑事部門常設展示室(入場無料)にも、犯罪者に使われた珍しい展示がありますが、ここの展示はかなり風変わりです。

貞操帯。騎士たちの遠征中に使われていたらしいです。それでも身持ちの悪い女性は、この中に閉じ込められたのだとか。にわかには信じられません。。。

街では石畳の補修工事をしていました。大きなキューブ状の石を道路に敷き詰めていきます。

ローテンブルクを出る前に、街を取り囲む城壁をぐるっと歩きました。

第2次世界大戦で、ローテンブルクの街はおよそ4割が破壊されたそうです。それを市民たちが時間をかけて、中世のおとぎの国のような街に再建しました。街おこしとしてすばらしいと思います。

ローテンブルク。街全体がテーマパークのようで楽しむことができました。

1日1本のヨーロッパバスに乗り、ローテンブルクからミュンヘンを目指します。運転手のヨーガン氏が、途中下車する街の見どころや集合時間をアナウンスしてくれます。

ヨーロッパでは電車に自転車を持ち込む人をよく見かけますが、このバスにも自転車が。

バスはミュンヘンに着くまで3つの街で途中下車観光します。1つめはディンケルスビュール。15世紀に創られた城壁に取り囲まれた美しい街で、7月の子ども祭りが有名らしいです。

この街もローテンブルクと同様、幾多の戦争から再建して、中世都市の美しい面影をいまに伝えています。

2つめはネルトリンゲン。上空から見るとぐるっと円形の城壁に囲まれた美しい街です。街のある盆地は1500万年前の隕石落下でできた直径25kmほどの大きな凹みになっています。聖ゲオルグ教会の塔↓はダニエルの愛称で親しまれているそうです。

3つめはアウクスブルクローマ皇帝アウグストゥスの時代に建設されたとされる歴史のある街です。大富豪・フッガー家が15世紀に建てた世界最古の福祉住宅「フッゲライ」もこの街にあります。↓は14世紀に建てられた大聖堂です。

大聖堂に内部は、宗教改革よりずっと前の11世紀につくられたステンドグラスが残っています。

さて、ローテンブルクを出発したバスは、5時間半かけてミュンヘンバスターミナルに到着しました。ベルリン、ハンブルクに次ぐドイツ第3の都会に来たことを感じます。

旅行10日目の7月13日)(ミュンヘン観光、アルテ・ピナコテークなど)

この日はあいにくの小雨模様。ミュンヘンの街を散策することにしました。↓ネギ坊主の塔が目印のフラウエン教会

天井の高さに驚きます。

ペーター教会の塔↓

新市庁舎のからくり時計↓ 特定の日を除く毎日、11時と12時から10分間、32体の人形が動き出します。マリエン広場にあります。

マリエン広場の噴水

マリエン広場とペーター教会の南にある外市場のヴィクトアーリエンマルクトに向かいます。

 

野菜や果物、花、加工食品、工芸品などなどが売られていて、見て回るだけでも楽しいところです。

日本でもおなじみの野菜があれば、

おなじみでない野菜もありました。

クリスマスリースや、

カワイイ工芸品や、

レストランもありました。

続いて、バイエルン王家であるヴィッテルスバッハ家の宮殿・レジデンツへ。

丸天井が印象的なホール。

装飾を修復作業している職人さんがいました。

ルートヴィヒ2世肖像画がありました。翌日に訪れるノイシュヴァンシュタイン城を作った人です。

宝物館です。

レジデンツ内部には、キュビリエ劇場というコンサートホールまであります。

続いて、テアティーナ教会を訪れました。白で統一された美しい教会でした。

少し歩いて、アルテ・ピナコテークへ。美術館のカフェでランチを食べました。

「古い(アルテ)美術館と呼ばれるように、15~18世紀の名画が並んでいます。

デューラーの自画像。

続いて、ノイエ(新しい)・ピナコテークへ。19-20世紀絵画が展示されています。セザンヌです。

ゴッホのひまわり

 

旅行11日目の7月14日(ミュンヘンからリンダ―ホーフ城、ノイシュヴァンシュタイン城へ)

8時半発の現地ツアーバスに乗って、ノイシュヴァンシュタイン城を目指します。

まず、バスはミュンヘン南西のオーバーアマガウへ。17世紀、ペストが猛威を振るったドイツにあって、この地域は奇跡的に被害が少なかったそうです。村の人々は、それを感謝して、10年おきに「キリスト受難劇」を上演しているのだとか。

オーバーアマガウの近郊に、ルートヴィヒ2世が作ったリンダ―ホーフ城があります。

水路や噴水がたくさんあって、美しい庭でした。

続いてフュッセン近郊のノイシュヴァンシュタイン城へ。車窓から城が見えてきました。

駐車場からお城までは、頑張って歩くか、馬車に乗るか選択できます。

歩いても15分ほどでお城に着きます。

ノイシュヴァンシュタイン城ルートヴィヒ2世が作った城です。ルートヴィヒ2世は1845年生まれ。1886年に謎の死をとげたと言われています。

1950年、ウォルト・ディズニーがこの城を見て、シンデレラ城の構想を練ったそうです。

この入り口から城内に入ります。

城内はこんな感じです。

訪れたときは工事中できれいな写真を撮ることができませんでした。そこで、土産の絵葉書を接写してみました↓

ミュンヘンに戻り、歩行者天国・ノイハウザー通りにある老舗レストラン アウグスティーナへ。

バイエルンの代表的な豚肉料理であるシュヴァイネブラーテンを食べました。

旅行12日目の7月15日(ミュンヘン空港発)

さて帰国する日がやってきました。朝、ミュンヘン中央駅北にある旧植物園を散策しました。

小さい鳥だけが使えるようになっている巣箱がありました。

街に出て、老舗ビアホールのホーフブロイハウスへ。朝なので店は開いていません。

ホーフブロイハウスの看板です。

見慣れたスタバの看板もなんだかかわいく見えます。

ミュンヘン空港に着きました。

旅行13日目の7月16日(成田空港着)

ミュンヘンから飛行機を乗り継いで成田に着きました。

お土産でフランケンワインを5本持ち帰りました。

また長いメモになってしまいました。

最後までお読みいただいてありがとうございました!

■旅行費用概算(2人分)

航空券 往復13.1万円×2人=26.3万円

鉄道 2人で7.2万円

ホテル 10泊で10.7万円

小計44.2万円(食費、入場料、お土産代などを除く)